~2021年9月までの日記

2017年8月~2021年9月まで。その理由は後日。

じぶん史上、最高の夏

第99回全国高校野球選手権大会(甲子園)のスローガンは、
「じぶん史上、最高の夏」

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この言葉を、熱戦を繰り広げた仙台育英v.s.大阪桐蔭の試合後の佐々木監督インタビューのパネルの裏に見つけた時は涙が出てきてしまった。

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恥ずかしい話、ムダに熱い言葉に弱い。
中高生の時、全国のラグビー少年が憧れだったRyu Tシャツ

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今風に言えば、「エモい」ってやつだろうか。
練習で本当にキツイとき、落ち込んでいる時は、こういう一言に自分は常に奮い立たされてきた。

 

偉人や著名人の名言、マンガの名台詞など、沢山人を奮い立たせる言葉は思いつく。

ただ、神戸国際大付属高1年の宇陽大空(朝日新聞記事内)が作った「じぶん史上、最高の夏」ほどに青春時代の情景を思いだ出せてくれた言葉はない。

 

高校生、必死で地獄の夏の練習・合宿に食らいついていた夏。

人工芝の上は常にサウナにいるかのよう。スパイクの中は、オーブンのような熱さで、グラウンドの上のタックルバッグで目玉焼きが焼けるような炎天下。

廃人のようになりながら、グラウンドに出てくる仲間。声をかけても反応がない。「もう、練習に出たくない」なんて口が裂けても言えないけど、、言いたい。だれか、早く倒れてくれ。俺も後に続くから。そんなことしか、正直、思い出に残っていないんだ。

自分たち、ラガーマンにとっては夏は地獄。

 

ただ、甲子園球児にとっては、人生が試される季節。
高校3年生であれば、約18年間、思い続けてきた結果が無情にも決まる季節。

勝ち続けても、負けたとしても、夏は終わる。

夏の刹那刹那は、いつを切り取っても、「じぶん史上、最高」が来てると、球児は感じてるはず。

 

1秒1秒を味わい尽くす、僕はそんな経験を、ラグビーの全国大会の舞台で経験出来て幸せだった。たった1秒の瞬間が愛おしく、在り難くも悲しく感じる。明確に「終わる」時間が決まっていて、どんなに長くても、永久には続かない。

そんな虚しさの中で、時々とてつもない高揚感を感じる。その繰り返し。

僕は高校のラストシーズン以降、未だ、あれだけの情熱と愛情を注ぐことの出来る1秒を過ごせていない。そんな心の穴が未だにあるなぁ。

 

そう思い出させてくれた、一言。

「じぶん史上、最高の夏」

 

2017年の夏は、コレに決まり。

 

 

まさに、あの瞬間瞬間が、じぶん史の一瞬一瞬に刻まれているなぁと