~2021年9月までの日記

2017年8月~2021年9月まで。その理由は後日。

家業を継ぐ決意

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家業と端的に言えば、親や家族(含む祖父母)が行っているビジネスを継ぐこと」


□家業を取り巻く現状

高らかに「親の仕事を継ぐ」と宣言する人を、周りで聞いたことがない。

そもそも、そんな家業をやっている人がいない、、、わけではない。

実は家業(ファミリービジネス)が97%を占めている日本。
drive.media

 

キャリアを考える中で、大学生の間で良く聞くのが、下記のような言葉。

  • 「大きな企業に行って、様々なことを学びたい」
  • 「グローバルな会社で働いて、MBAを取りに行く」
  • 「安定を求めたい」
  • 「成長が出来る場所で、自分の力を伸ばしたい」 等々

自己分析などで、親との関わり、などを考えるにも関わらず「家業」という考え方がゴッソリ抜け落ちていることが多いのではないか。

 

かの有名なホリエモンは、思いっきり、家業を継ぐことをオススメしていないようだが、本当にそうなのか。

diamond.jp

 

 □自分の家業を振り返る

自分には、祖父と父が創業した栃木県でのゴルフ場経営が家業としてある。
小さいころから良く家族で出かけ、大きな芝生の上で、沢山の経験をした。とてもとても大切な思い出の場所である。

ゴルフ自体は良く、斜陽産業だと言われる。しかし、スポーツに関わっている自分としてはまだまだ、大きなポテンシャルがあることを明確に感じている。

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参考:公益社団法人 日本プロゴルフ協会 経営戦略会議「ゴルフ市場再活性化に向けた新たな提案」(2015年)より転載

 

 □ご縁と転機

そんな中、機会を得て、ETIC.の主催する

家業イノベーション・キャンプ2017に参加する機会を得た。
もともと、ETIC.さんには社会起業塾などで大変縁を頂いていて、今回もmesengerで、ポーンと頂いたひょんなお声掛けから始まった。

(以下、高校の先輩でもあり尊敬するETIC.佐々木さんとのやりとり (笑))

(佐々木さん)
小林君、相談。

実はこんな取り組み仕掛けてまして
よいこがいたら、激推ししてもらえないかと思っており。

もちろん「継ぐ」ことは前提ではなくて、クリエイティブにアクションしようぜ!がベースで、家業はそのためのリソースになるんじゃないと考えてみる場です。
第1回なので広くあまねくではなく、知る人ぞ知るで熱くやりたいので、あくまでピンポイントベースですが、ともだちとかでもよい子がいたら。

(小林)
え、僕も実家がゴルフ業で事業継承しているのですが、すごい行きたいのですが、、、自分を激推ししてもいいですか。

(終了 (笑))

気付いたら、キャンプに参加していた。

 

 □家業イノベーションキャンプ2017

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錚々たるメンター陣に囲まれ始まった、1泊2日の家業イノベーションキャンプ。

自分は正に、父の家業を事業継承中の中、もっと考えを深めたいという思いで取り組んだ。参加者は高校1年生(!)から、最年長の自分(24歳)までの多様なメンバー。

それぞれの家業への想いや、親との関係性を共有する場からはじまった。


このキャンプに参加するようなメンバーは、もともと「家業継ぐことに意識高い」メンバーかな、、って思っていたら、全然そうではなかった。

最初、対話をしていても「継ぐか継がないかは考えていない」「親とも、そこまで話したことがない」というメンバーが多数だった。
もともと、先の佐々木さんのメッセージにもあるように、「家業を継ぐ」ことが前提でなく、その場を活かして何が出来るかを考える会であるので、まぁ、そんなものかくらいに思っていた。が・・・

 

 □溢れる熱いメッセージ

 メンターから様々な熱い言葉が飛ぶ。

みやじ豚の宮地さん

  • 親(先代)がいるうちに、どれくらい言葉を聞けるかで、ビジネスの成長が変わる!
  • 「先代の強み×若者の強み=新たなビジネスモデル 」を生むのが大切!
  • 家業は、超有効的な乗っ取り。利益の最大化ではなく、どう活用しきるかを考えられるか

 NEWVERY創設者の山本さん

  • 人生100年時代に、生活が変わった時に、日本はどうなるのか?
  • (ご自身の体験も踏まえて)良く生きるとはどういうことか?
  • 自分の生まれながらに纏った属性(カラー)は何なのか?

メンターに囲まれながら、対話を深めていく内に、全員の心が家業と近くなってきた。
オレ・ワタシの人生において、家業の存在はどんな意味なのか。じっくりと見つめなおしていった。

 □家業への想いが溢れる夜

合宿は、夜がある。毎晩何かが起こる。
(僕は一人だけ思いっきり内職していたがw)例に漏れず、夕食後に一つの机を囲んだ対話が始まった。各々が今、どんな不安を持っているのか。それを1つ1つ、メンターを含んだ皆で声を掛け合う、ある種の「儀式」。


直接的には書けない内容が多いが、一人一人、まとめると

  • 「キャリアの悩み」
  • 「自分のやりたいことへの想い」
  • 「家業が斜陽産業」
  • 「自分と社員との関係」
  • 「いつ実家に戻ればいいか」等々

沢山の悩みと、時には解決策、時には更なる混沌と葛藤。このような悩みを共有しあった僕らは、最終日を迎える前に少しずつチームとなっていった。

 

家業って、他人に話しづらい。これが、僕が参加する前に抱いていた、モヤモヤだった。

『所詮、親の仕事だろ』と見られる、苦労してないように思われる、等。僕の周りで同様の悩みを持つ人も多い。

 

家業は隠れて継ぐのではなく、大々的に、超戦略的に取り組む。その覚悟が、夜を仲間と過ごすと共に少しずつ、自分の中に醸成されていった。

 

 

栃木県のゴルフ場。ここから辺境イノベーションを覚悟もって、起こします。

内容については、まだ明かせませんが、一年後に驚けるように!!